略歴:
東京都出身
明治大学文学部文学科英米文学専攻卒業
米国カリフォルニア大学アーバイン校エクステンションプログラム修了(certificate)
英国ストラスクライド大学経営学修士課程修了(MBA)
英国ウォーリック大学英語教授法修士課程在学中
*大学卒業後、国内で二社を経験
日本の大学を卒業後、大好きだったアパレルブランド企業に入社。販売員として、一着十万円以上する高級衣料品を接客販売するものの、売上低迷で会社が民事再生法を申請することに。
それをきっかけにITベンチャー企業に転職。営業から始まり、人事、総務、経理、その他諸々マルチタスクで多忙な日々を過ごす。新規プロジェクト立ち上げにも参画し、文字通り倒れるまで働く。自分の役割を果たし終えたところで退職。
大学在学中は勉強をしなくても勢いで乗り切ってきたが、社会人になってからそれでは仕事にならないことに気づく。休日は図書館や有料自習室に通い、経営や経済の勉強をし始める。同時に、なんとなく興味があった英語にも取り組む。
*思わぬきっかけで突然の留学を決意
退職後は次の仕事を見つけるわけでもなく、しばらく勉強に専念。そんな折、知人の結婚式でたまたまITベンチャー時代の後輩が僕に一言。「田邉さん、留学してみませんか? もともと英語が好きだし、日本にいるより勉強に専念できる環境に行ったほうがいいですよ。」
「なるほど!!」 脳内に稲妻のようなものが走り、帰宅後すぐに留学先探しを開始。カナダ、オーストラリア、ニュージーランド・・・ 色々考えた上でアメリカに決定。2012年5月、アメリカ合衆国カリフォルニア州に渡米。
大学では英文科を出て、日本出国前は英検準一級とTOEIC755点を取得し、英会話学校にも二年弱通ったのだから、英語なんて余裕だろと高を括っていた初っ端で、英語の洗礼を浴びる。
ホームステイ先の家族の英語が全く聞き取れない。どんなにゆっくり喋ってもらっても、音が聞こえない。英会話学校の先生と全然違うじゃん。スタバでコーヒーを頼むのも一苦労。日常生活で自分の言いたいことも表現できず、いい年をして身振り手振りでコミュニケーションするのみ。正直、一生英語を喋れるようになれる気がしなかった。
そこでは1ヶ月の語学学校生活を経て、カリフォルニア大学アーバイン校エクステンションプログラムで、インターナショナルビジネスとプロジェクト・マネージメントを学ぶ。英語力のハンデを跳ね返すべく死ぬほど勉強したら、インターナショナルビジネスのクラスは成績トップになることができた。その後現地のベンチャー企業でインターンシップを経験。プロジェクトマネージャーとして、ソーシャルメディアを使った販売促進に貢献。
*日本の英語教育に疑問を抱く
アメリカでの学業と就労を通じ、英語力が飛躍的に伸びていく自分を実感する。同時に、中学・高校・大学と10年間英語を学び、民間英語学校に通ってTOEIC等の資格を取得したにも関わらず、留学当初全く英語ができなかった理由はなぜだろうと冷静に考える。
留学をするにあたって、最低限の英語力は身につけてくるべきだったと、自分の努力不足を反省。しかし、日本ではそれなりに英語に投資をしたのに全くそれが通用しないのは、教育にも多少問題があるのではないかと感じる。また、英語を実際に使う環境で生活をすることで、日本に溢れている英語に関する常識や情報に、大きな誤りと誤解があることにも気づく。
学校教育を改善するにも、文部科学省を説得することは時間がかかるし非現実的である。であれば、自分がやればいい。英語を本当に必要としている日本人に対して、自分の体験を元にした正しい英語教育を行いたい。将来は英語教育のビジネスを興すことを決意。
*イギリスへMBA留学を決意
起業のビジョンは思い浮かんだものの、自分はまだ納得できるほどの英語力を持ち合わせていない。職歴・学歴の関係でアメリカで就労ビザを取得するのも難しい。ならば留学の延長しよう。
アメリカは住みやすく楽しかったけれど、英語はアメリカ英語だけではない。世界の他の英語にも触れてみたい。英語を教えるためには、多用な英語圏の体験を持っている必要がある。ヨーロッパにはアメリカとは全く異なる文化と暮らしがある。そこで次なる留学先はイギリスに決定。起業に必要な経営の知識と英語力が伸ばせる環境といったら、必然的にMBA(経営学修士号)という結論になる。
インターンシップ終了後ははじめに通っていた語学学校に戻り、IELTS(イギリス版TOEFL)の勉強を必死で行う。第一志望のMBAからの合格通知も得て、IELTSでも無事スコアを取得できたので、晴れてイギリス行きが決定。
*MBAは闘いの毎日
2013年9月からスコットランドにある、イギリス国立ストラスクライド大学のMBA学生となる。アメリカにいた時とは比べ物にならないくらい学生のレベルが高く、さすがMBAは世界から意識高い系()が集まってるなと感心する。
MBAは猛烈に忙しい。朝9時から授業が始まり、12時に昼休みを挟んで、午後はずっとグループワーク。夜6時頃帰宅して夕食を食べた後は、グループワークの残りを片づける。翌日のクラスのために、辞書みたいに分厚い教科書やたくさんの論文も読む。土日もほとんどグループワーク。確か、50日くらい連続で大学に行った時期もあった。
グループワークはまさに闘い。文化や常識の全く異なる国々学生が集って、それぞれ外国語である英語で会話をするので、コミュニケーションエラーが多々発生。仕事の進め方、ディスカッションの参加方法、モノの見方の角度が全く異なる。
言い争いは日常茶飯事。インド人の我の強さにキレたエジプト人との間を仲介したり、パニックになるタイ人をなぐさめたりしたのは良い思い出。グループ解散の危機でMBA事務室に相談しに行ったこともあった。なぜ世界では古代から民族間の戦争が絶えないのか、なんとなくわかった気がする。
*MBA終了後は外国語習得理論を学ぶことに
MBAでは人間模様から磨かれたソフトスキルだけでなく、論文作成を通じた情報整理力やアウトプット力も身についた。しかしMBAはあまりに忙しく、気がついたらビジネスプランを作れぬまま1年間が過ぎようとしていた。
英語力も大きく伸びていたが、それと同時に科学的な意味での言語習得にも興味が湧いてきた。というのも、アメリカで感じた日本の民間英語教育の問題点として、多くの教師自身が英語そのものについて無知すぎるという点がある。本屋に行けばいい加減な参考書が並び、ネットの世界では自称英語通が自身の学習経験のみで英語習得を一般化して語っているのを、よく目にしてきた。
自分は将来英語を教えること仕事に就きたいわけだから、少なくとも外国語習得理論を学んでいることは必須条件であることに気付いた。自分はまだ若いし、両親の理解も得れたのだから、もう1年イギリスで勉強しよう。そう思って、イギリス国立ウォーイック大学で外国語習得理論と教授法の修士号を取ることに(イギリスの修士課程は1年制)。
*現在はブログで情報を発信
現在は修士課程で学びつつ、少しでも自分の体験と学びを形にしたいと思い、ブログにて英語勉強法の情報を発信中。帰国後、日本で英語を必要としている人たちのためにどうやったら貢献できるか、(イギリスの不味い飯を食べながら)日々真剣に考える毎日。
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