英語論文で正しく引用をする方法(ハーバード式) 〜本文編〜

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英語で論文を書く際の引用の方法を紹介します。引用と広く言っても、本文内で参考文献を表示する方法と、論文の最後の参考文献リストを作る方法の二つに大別されます。本稿は「本文編」ということで、文中で引用するときのフォーマットについてお届けします。尚、引用方法は「ハーバード式(Harvard Reference System)」に準拠して解説します。

*Harvard Reference Systemの基本

1. 引用を行う場合、本文中にその著者名・文献の発売年・ページ(直接引用の場合のみ)を記載。
2. 参考文献リストに、それらを含めたすべての情報を記載。
3. 直接引用:引用元の記述の一部をそのままの形で引用すること。 
4. 間接引用:引用元のアイディアを要約した上で引用すること。
5. 二人以上の著者名をつなげるときは「and」を使用 (「&」ではない)。

*一つの文献を引用する場合

1. 直接引用を行う場合1:
Priyana (2006, pp.32-33) states that “learners need to be encouraged to produce the target language as producing the target language facilitates learning”.

著者名をセンテンス内の主語にする場合は、かっこ内にその文献の発売年とその引用文章のページを書く。引用は「” “」で明示する。

2. 直接引用を行う場合2:
As “learners need to be encouraged to produce the target language as producing the target language facilitates learning” (Priyana, 2006, pp.32-33), I believe that …

著者名をセンテンスの主語にしない場合は、「” “」で引用を明示した上で、かっこ内に著者名・発売年・ページを記載。かっこは「” “」の外側。

3.「◯◯の△△フレームワーク」のような形の例:
I will analyse the process of vocabulary learning, employing Schmitt (2000)’s three psychological processes: noticing, retrieval and creative use.

この場合、著者名は文章内に、文献の発売年をかっこで表示する。

4.間接引用を行う場合1:
As Park and Lee (2005) mentioned, confidence is important for oral English.

著者名をセンテンス内の主語にする場合は、かっこ内にその文献の発売年を書く。

5. 間接引用行う場合2:
Confidence is important for oral English (Park and Lee, 2005).

著者名をセンテンスの主語にしない場合は、かっこ内に著者名・発売年を記載。

6. 一つの文献で著者が二人の場合の引用:
直接引用では、著者が一人の場合と変わりなし。
Willis and Swales (2010, pp10) states that “….”

間接引用でも、著者が一人の場合と変わりなし。
The task helps learners to understand the topic of the lesson and get ideas flowing (Willis and Swales, 2010).

7. 一つの文献で著者が三人の場合の引用:
一人目と二人目の間を「,(コンマ)」でつなぎ、二人目と三人目を「and」でつなげる。
直接引用の例:
As “Nobody knows the English only rule in the class.” (White, Brown and Dunne, 1999, pp80), I believe that…

White, Brown and Dunne (1999, pp80) states that “Nobody knows the English only rule in the class.”.

間接引用でも、一人目と二人目の間を「,(コンマ)」でつなぎ、二人目と三人目を「and」でつなげる。
This is because the teacher should not give hands-on advice to the target learners (White, Brown and Dunne, 1999).

8.一つの文献で著者が四人以上の場合:
最も先頭に表示されている著者名のみ表示し、残りは「et al.」として省略する。
White, et al (2004) found that …

By watching a video in the pre-task phase, the target learners acquire a meta-cognitive understanding of the nature and purpose of task (White, et al, 2004).

 

*二つ以上の文献を同時に引用

1. 二つ以上の文献を引用し、著者を主語にする場合:
Swales (1999) and Feak (1998) found that …

著者名+かっこで著書の発売年を記載し、それを「and」でつなげる。

2. 間接引用の場合:
Such timing is vital for systems with the ambition of presenting more human-like behavior (Edlund 2008; Gustafson, Heldner and Edlund, 2008)

「;(セミコロン)」でつなげる

3. 三つの文献でも以上でも同じ。
Either gaps and overlaps are treated as entirely different creatures (Ruiter et al., 2006; Norwine and Murphy, 1938; Sellen, 1995).

*その他

1. 同じ著者が同じ年に出した別の文献をいくつか引用するときは、年の後に「a」や「b」と入れる。
Swales (1991a; 1991b) explains that …

2. 同じ著者が別の年に出した別の文献をいくつか引用するときは、発売年を並べる。
… as suggested by Peter (1992; 2000).

次回は論文末の参考文献リストの作り方を解説します。

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