英語論文で正しく引用をする方法(ハーバード式) 〜参考文献編〜

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英語の論文を書く際の正しい引用について、前回は文中内での引用方法について紹介しました。今回は、参考文献リストの書き方について解説したいと思います。前回同様に、用いるフォーマットはHarvard Reference System(ハーバード式)です。

*本の引用方法の基本

引用を行った際、本文中ではその著者の名前、文献の発売年、及びページ(直接引用の場合)を記載しました。参考文献リストは、本文で引用を行ったすべての著書の詳細を書き並べるところになります。

本の詳細の書き方は、著者の苗字、著者の名前のイニシャル、発売年、本のタイトル(イタリック)、版(初版以外の場合のみ)、出版された都市名(国名ではない)、出版元、となります。例を見てみましょう。

Brown, D. 2000. Principles of Language Learning and Teaching. New York: Longman.

著者の苗字: Brown
著者の名前のイニシャル: T
発売年: 2000
本のタイトル: Principles of Language Learning and Teaching
版: (初版なので記載なし)
都市名: New York
出版元: Longman

*注意点
1. 本のタイトルはイタリックにする
2. 各要素のあとは「. (コンマ)」をつける (例: 2000. Principles of …) 
3. 都市名と出版元の間は「: (コロン)」
4. 初版以外の場合は第何版かを記載する (例: 3rd ed.)

*論文の引用方法の基本

論文の引用の場合、著者の苗字、著者の名前のイニシャル、発売年、論文のタイトル、ジャーナル名、ボリュームナンバー(第何号か)、ページを記載します。

Römer, U. 2008. Identification impossible? A corpus approach to realisations of evaluative meaning in academic writing. Functions of language, 15(1), 115-130.

著者の苗字: Römer
著者の名前のイニシャル: U
発表年: 2008
論文のタイトル: Identification impossible? A corpus approach to realisations of evaluative meaning in academic writing
ジャーナル名: Functions of language
ボリュームナンバー: 15(1)
ページ: 115-130

*各章ごとに違う著者によって作られた本の場合

各章ごとに違う著者によって作られた本の場合、その引用した箇所について記載するため、以下のようにします。

Samson, C., 1970. Problems of information studies in history. In: S. Stone, ed. 1980. Humanities information research. Sheffield: CRUS. pp.44-68. 

この場合、「Humanities information research」という本の中の、Samson, Cさんが書いた「Problems of information studies in history」という箇所を引用したことがわかります。「In」で繋がっているのが特徴的ですね。

本文中では(Samson, 1970)のように、その引用した部分の著者名を書けばOKです。

*同じ著者が同じ年に出した別の本の引用を行う場合

同じ著者が同じ年に出した別の本の引用を行う場合、参考文献リストにはすべての情報が載るのでいいのですが、本文中では見分けがつきません。よって発売年にa、bとつけて区別します。

Swales (2004a)
Swales (2004b)

そのため、参考文献リストでも発売年にa、bとつけることで、本文と対応させます。
Swales, J. 2004a. Research genres: Explorations and applications. Ernst Klett Sprachen.
Swales, J. 2004b. Evaluation in academic speech: First forays. Academic discourse: new insights into evaluation. Bern: Peter Lang, 31-53.

*PDF等の資料を引用する場合

PDF等の資料を引用する場合、基本的な方法は本の場合と一緒です。ただし、そのURLとアクセスした日付を記載します。
Bank of England, 2008. Inflation Report. [pdf] Bank of England. Available at: <http://www.bankofengland.co.uk/publications/inflationreport/ir08nov.pdf> [Accessed 20 April 2009].

URLの前には「Available at:」、日付は「[Accessed ]」で囲みます。短縮URLは不可です。

*新聞を引用する場合

紙の新聞は著者の苗字、名前のイニシャル、発売年、記事のタイトル、新聞の名前、日付、コラムラインとなります。

Slapper, G., 2005. Corporate manslaughter: new issues for lawyers. The Times, 3 Sep. p.4b.

著者の苗字: Slapper
名前のイニシャル: G
発売年: 2005
記事のタイトル: Corporate manslaughter: new issues for lawyers
新聞の名前: The Times
日付: 3 Sep
コラムライン: p.4b

コラムラインとは、新聞内のどの場所かを正確に示すためにあります。4とはその新聞の4ページ目であり、bとはそのページ内の二つ目の記事ということを意味します。

新聞のインターネット版(web版)の場合、コラムラインンの代わりにURLとアクセス日を記載します。また、日付の前に[online]と入れます。

Weikel, D., 2014. Tracking miles as gas tax alternative raises fairness, privacy concerns. Los Angels Times, [online] 7 Dec. Available at: <http://www.latimes.com/local/california/la-me-mileage-fee-20141207-story.html#page=1> [Accessed 6 December 2014]

*リストの作成はGoogle Scholarを使うべし

リストの作成の際は、すべてをいちいち手打ちする必要はありません。Google Scholarを使うとリスト用の引用文が簡単に作成できます。詳しくはこちらの記事の「4. 論文・本を引用する」を御覧ください。

それでは。

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