言語表現とフレーム

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語句や表現の理解とは、暗記した辞書的な意味を機械的に当てはめる作業のことではない。ほとんどの言語表現ではそれを理解するために必要な背景知識が存在し、それはフレーム(frame)と呼ばれる。

例えば、Monday(月曜日)という英単語を考えてみよう。

Mondayを理解するには、私たちが1週間単位で日付を区切って生活しており、その1日ごとに何かの名前をつけている、という前提知識が必要だ。それを知った上で、日曜日と火曜日の間で、往々にして週の初めとなるのがMonday(月曜日)であると理解できる。

一見すると当たり前のように聞こえるが、このようなフレームが存在してはじめて、Mondayの意味が確固たるものとなる。

また、特定の語句郡は共通したフレームがあってはじめて、お互いの意味が理解できる場合がある。

例えばフィルモアは、buy、sell、cost、change、pay、spendなどの一連の語句は、「売り買い」というフレームがあることで、それぞれの意味が理解されると主張する。例えば、buy(購入する)は、少なくとも「買い手」と「商品」という基本知識がない限り理解できない。

フレームは社会的な習慣だけでなく、経験や認識によって構成される。ある言語の話者たちは言語表現に対し、たいてい共通のフレームを持っているため、コミュニケーションが成り立つと考えられる。

逆に、異なるフレームを持っていることは、コミュニケーションエラーを引き起こす原因の1つになりうる。異文化理解はフレームの理解と言い換えられるかもしれない。

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