シネクドキ(提喩)とは何か

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シネクドキ(synecdoche: 提喩)とは、包括関係に基づく比喩である。上下のイメージ・スキーマを利用し、上位概念と下位概念の相互作用を用いた言語表現だ。

シネクドキには2つのバリエーションが認められる。1つは特殊化(specialization)で、これは上位概念が下位概念を包括する用法である。「花見をする」であれば、「花」という上位概念が、「桜」という下位概念を表している。

2つ目は一般化(generalization)で、これは逆に下位概念が上位概念を指す用法だ。「お茶をする」なら、「お茶」という下位概念が、「喫茶店で休憩する」という上位概念を包括する。

シネクドキに見られる特注の特徴は、双方向性である。「花見をする」の例なら、桜は花であり、花は桜であるため、これらは双方向的に成り立つ概念だ。これがメトニミーになると、双方向性は認められない。「ヘミングウェイを読む」と言っても、ヘミングウェイは文学作品である一方、文学作品はヘミングウェイではない。

ただし、双方向・一方向の違いがあるにせよ、シネクドキはメトニミーのように、ある程度の隣接性が認められる。その意味で、シネクドキをメトニミーの一種と考えることもできよう。

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